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群馬県立歴史博物館について

群馬県立歴史博物館は、1979年(昭和54年)10月に開館しました。そして、2014年(平成26年)から大規模な改修工事を行い、2017年(平成29年)7月にグランドオープンしました。
見どころは、2020年(令和2年)9月に国宝指定された「群馬県綿貫観音山古墳出土品」を常時展示する国宝展示室です。銅水瓶や金銅製馬具などのきらびやかな副葬品と優れた造形の埴輪群像を一堂に観ることができます。そのほか、原始・古代・中世・近世・近現代にいたる群馬県の歴史や文化の特色について、実物資料を中心に最新のデジタル技術を駆使した映像や各種復元模型などを用いてわかりやすく紹介しています。企画展示室では、時期によって様々なテーマを特集し展示しています。また、展示の内容や季節に合わせたワークショップやイベントなども開催しており、子どもから大人まで楽しい歴史体験ができます。

特別館長挨拶

 みなさんこんにちは、特別館長の若狭徹です。
 この博物館は、関東内陸部に位置する群馬県地域の歴史民俗資料を収集・保存し、研究によってその価値を磨き、広く知っていただくための展示・活用をおこなう機関です。
 歴史民俗資料は、先人のわざや営みが刻み込まれた証拠物件であり、まさに群馬県民のアイデンティティそのものです。当館では、その貴重な資産の価値を多角的にお示しすることで、群馬県地域が世界や日本列島のなかでどんな位置づけを持つのかを明らかにします。さらにその活動を基盤として、郷土のブランド力を内外に発信していきます。
 職員一同、親しみやすい切り口で、高い内容を備えた展示・教育活動を展開していくことをお約束します。みなさんも資料の持つ「時空を超えた本物のオーラ」と対話し、現代社会を生きる上でのパワーを得てもらえればと思います。また各種イベントに参加いただき、ご意見をお寄せください。双方向でよりよい機関に育てていくことが大切だと考えています。
群馬県立歴史博物館特別館長
明治大学文学部専任教授 
若 狭  徹

沿 革

西 暦 和 暦 出来事
1967年 昭和42年 12月 群馬県明治百年記念事業準備会議を設置
1970年 昭和45年 11月 群馬の森建設室を総務部に設置
1971年 昭和46年 6月 博物館資料調査員(10名)を委嘱
1975年 昭和50年 8月 博物館建設基本計画完成
1976年 昭和51年 3月 博物館常設展示室展示計画基本設計完成(株式会社丹青社)
6月 博物館建築基本設計完成(株式会社大高正人建築設計事務所)
1977年 昭和52年 9月 博物館建築工事着工
1978年 昭和53年 12月 博物館常設展示室展示工事着工
1979年 昭和54年 3月 博物館建築工事完成
4月 群馬県立歴史博物館発足
8月 博物館常設展示室展示工事完成
10月 開 館
1985年 昭和60年 4月 入館者100万人達成
1988年 昭和63年 8月 入館者200万人達成
1996年 平成8年 11月 入館者300万人達成
12月 公開承認施設承認
2005年 平成17年 10月 入館者400万人達成
2011年 平成23年 10月 公開承認施設の承認取消
2013年 平成25年 3月 改修工事基本設計完成(株式会社日本設計)
2014年 平成26年 10月 改修工事着工
2015年 平成27年 1月 展示工事着工
2016年 平成28年 1月 改修工事完成
6月 リニューアルオープン
2017年 平成29年 7月 グランドオープン
2019年 平成31年 1月 入館者500万人達成
2020年 令和2年 3月 「群馬県綿貫観音山古墳出土品」国宝に答申
9月 「群馬県綿貫観音山古墳出土品」国宝に指定
2025年 令和7年 3月 公開承認施設(考古資料限定)承認

使命と事業方針(平成26年3月策定、令和7年4月一部改正)

<使命>
1 群馬県の歴史・文化について楽しみながら学べる場を提供します。
2 古代東国の中心であった群馬県の歴史・文化をアピールします。
3 群馬県の歴史・文化の情報発信拠点として人と地域をつなぎます。
4 県民の貴重な宝である博物館資料を未来に伝えます。

<事業方針>
 群馬県の歴史・文化の特色を東国・日本・世界へと広がる視点から相対化して位置づけ、県民がそのなりたちを正しく理解し、未来を展望するのに役立つ展示・教育普及活動を行う歴史博物館として構成します。
1 展示
〇展示は、「実物資料」を中心とし、「常設展示」「特別展示」「企画展示」を展開して、県民が楽しみながら群馬県の歴史・文化を系統的に学べるようにします。
〇「群馬の風土・自然と人びとのくらし」「群馬の生活・生産技術と人々の交流」「群馬のなりたちと人びとのつながり」の3つの主題にもとづき、「常設展示」をわかりやすく展開します。
〇10万点に及ぶ収蔵資料を活用し、常設展示で見られない収蔵品を「特別展示」で積極的に公開します。
〇県民の歴史・文化への関心や要望を踏まえ、多種多様な「企画展示」を行います。
〇学校教育との連携に配慮しながら、最新の研究成果を取り入れた、魅力的で質の高い展示を行います。
〇地域に開かれた博物館として、県内外の博物館・市町村等と連携した展示を積極的に展開します。

2 学習・教育
〇展示活動に関連した講座・講演会・研究会・体験学習等の生涯学習の機会を提供するとともに、ボランティア活動への参加等を通して、県民のいきがいづくりを支援します。
〇学校教育との連携を積極的に図り、次世代を担う子どもたちに、群馬県の歴史・文化についての学習の機会を様々な形で提供し、郷土愛を育みます。

3 情報発信・連携
〇県民の多様なニーズに対応し、群馬県内の歴史・文化に関する多様な情報を発信します。
〇群馬県全体の人と地域をつなぐ中核施設(コア・ミュージアム)として、県内各地域の歴史・文化遺産や博物館等の関係諸機関との密接なネットワークを構築します。

4 資料の収集・保存
〇資料の収集・保存方針にもとづき、実物資料のほか、必要な資料を収集・整理し、保存します。
〇資料の適正な保存・展示環境を確立するとともに、展示室・収蔵庫等の定期的なメンテナンスと設備更新を行います。

5 調査・研究
〇資料の学術的な調査研究により、新たな事実や価値を見出し、群馬県の歴史・文化の魅力を情報発信します。
〇群馬県の歴史・文化の調査研究拠点として、他の博物館、研究機関等と連携し、調査研究を行います。

6 運営
〇安全・安心で人に優しい博物館として、危機管理、管理運営を徹底します。
〇群馬の森と調和し、隣接する近代美術館との連携を深めます。
〇親しまれる博物館を目指し、広く県民の声を取り入れた博物館活動及び運営を行います。

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