トップ>ニュース>第107回企画展講演会を行いました(講演会④⑤)
2022年11月23日 トピックス

第107回企画展講演会を行いました(講演会④⑤)

11月3日(木・祝)に講演会④、11月6日(日)に講演会⑤を開催しました。

11月3日は、出浦崇氏(伊勢崎市教育委員会 文化財保護課)と深澤敦仁(当館)の2名による講演でした。出浦氏は「上野国佐位郡家と上植木廃寺」というタイトルで、佐位郡家(古代佐位郡の役所跡)の調査により確認された国内唯一の八角形倉庫や佐位郡に建立された上植木廃寺、そして古代社会における郡家と寺院の密接な関わりなどについて語られました。深澤は、「多田山古墳群における7~8世紀の展開」と題して、多田山12号墳出土の大変珍しい唐三彩陶枕の出土を起点に、古墳群の展開、そして古代佐位郡家の繁栄の背景について論じました。

11月6日は、笹澤泰史氏(群馬県地域創生部 文化財保護課)と中村渉氏(太田市教育委員会 文化財課)の2名による講演でした。笹澤氏は、「上野三碑の時代の製鉄-激動の時代に広がった箱形炉-」と題して、東日本で最も早い、7世紀中ごろに製鉄技術を導入したのが群馬であること、そして古代群馬を支えた、充実した製鉄の実態について話されました。中村氏は、「上野国新田郡家跡の調査」というタイトルで、天良七堂遺跡の調査成果と「上野国交替実録帳」の記述の一致から新田郡家跡が特定された経緯や、郡家の建物の構成などについて図などをもとに詳しく話されました。

 

ページトップページトップ